突然ですが、わたしは生まれも育ちも北海道の道産子です。
でも、寒いのは超苦手、だから、ゆきが積もるころには絶対に帰省しないように
心がけています。
でも、今年は、一年で一番寒い2月の上旬、そう雪祭りのまっただなかに北海道に行きました。
雪祭り鑑賞ではなくて、母の緊急事態のためでした。
うちの母、一般には治らない(あるいは治りにくい)とされているさまざまな持病を
何個も何十年も抱えています。そんでもひとりぐらしでがんばってるのです。
昨年の年末から、腹痛や、腰痛や、高熱で、歩けなくなり、救急車で病院に運ばれることが2回続き、2月まで、入退院を繰り返していました。
なかなか原因がわからなかったものの、最終的には新たに憩室炎が発症したことがわかり絶食&点滴で治療して、炎症はおさまり、明日にも退院というときになって、
また高熱と激しい腹痛になり、退院は延期。
そのとき、わたしにメールがきました。
「これから、婦人科の検査。なんか怖いから祈ってほしい」
これを読んで、わたしはちょっと気が動転。
これまで、どんなに大きな手術や治療のときも、ほとんど、お医者様にあぶないといわれたときでさえ、北海道に帰ってきて手術に付き添ってほしいとか、見舞ってほしいと、親元を離れた一人娘のわたしに言ったことはありません。
わたしのヒーリングの仕事に理解もあるし、信じているけれど、ヒーリングしてほしいとか、祈ってほしいなんて、母から言ったことはありませんでした。
とっても、がんばりやさんで、人に頼むのが超苦手なの。
帰省したときは、もちろん、ヒーリングやらマッサージやらを母にすることはあります。
でも、ヒーリングで、痛みが取れるとか、気持ちがいいとかはあっても、どの病気もよくなるといった結果になったことはこれまでありませんでした。
他のヒーラーさんにお願いしても同じです。
ヒーリングのプロセスっていうのは、本当に人が計り知れないところにあって、
わたしにはなぜかはわかりません。母にももちろんなぜかはわかりません。
もちろん、母のものの考え方が、ネガティブで病気を引き寄せるだの、長引かせるという考えかかたがあるのは知っています。
でも、それも一面的な見方であって、どれぐらいの割合で真実かはわかりません。
ただ、それを体験することがたぶん必要なことで、必要でなくても、母はそれを生き抜いているということだけがわたしたちにわかることでした。
そんなふうに、母はヒーリングにはあまり反応しないとわたしは思っていたのですが、
母からそんなメールをもらって、今、東京にいるわたしには祈るぐらいしかできません。
母がしたことのないこと(人に頼る)をしたこのとき、
わたしもしたことのないこと(人に頼る)をしてみようと思ったのです。
友人のお姉さんが、やはり重い病気の末期で、ほぼ数ヶ月か数週間後にはあぶない状況だったとき、Facebookで祈りのリクエストをしたんです。
わたしも遠隔ヒーリングで参加しました、そして、今は、車椅子にはなったものの退院したということがありました。
クリスタル・ガーデンよーこちゃんに祈ってほしいと連絡しました。
普段なら、これぐらいだけれど、わたしもこれまでしたことのないことをして、もうひとプッシュ。
mixiの日記でいろーんな人に、お願いしたのです。
実際にお会いしたことのあるかたも、mixi上だけでのお友達も、たまたま読んでくださった方も、いろんな方がお祈りしてくれたり、
ヒーリングをしてくれたり、役に立ちそうなサプリを教えてくれてさっそく手配してくれたり、お電話をわざわざくださったかたもいらっしゃいまいた。
そして、その日の午後、検査の結果がでて、
どうも憩室炎では、腸の外側が化膿していて、それも、
卵管や卵巣のほうに化膿があって、手術するということになったから、
手術に立ち会ってほしいと連絡がありました。
それもmixiに報告すると、ますます多くの方が祈りのリクエストに答えてくださいました。
わたし自身、はじめて、手術で帰ってほしいと頼む母の言葉に、かなり動揺していたのですが、みなさんの祈りでわたしが救われていました。
ここれが月曜日ですが、わたしは火曜日に北海道に帰る手はずをととのえました。
母には、「みんなが祈ってくれている。大丈夫だから」と電話をすると、
こんなに人がわたしのために何かしてくれるなんて、人生で初めてだといって、
電話口で泣いていました。
わたしは母の手術には反対でした。
人生ですでに大きな手術を2回行い、そして昨年は、
インターフェロンの治療の副作用がひどくて、
数回入院し、血圧が下がり、歩けない状態になったばかりです。
今、手術をするのは、素人考えかもしれませんが、どうしても納得がいきませんでした。でも、まわりの人も、しかたがないと思い、本人も、そうするしかないとあきらめているのですが、よく話を聞くと、手術をしても、治ると確約できるようなものではないそうなんです。もっと他の選択肢(他の抗生剤とか)があるはずだと思ったんです。
そして、その日の夜から、突然、今までまったく効かなかった抗生剤の点滴が効果をだしはじめたんです。
熱が下がり始めて、痛みも収まってきたと翌朝電話がありました。
とにかく、そのまま北海道に戻り病院に直行すると、
思いのほか元気な様子です。
みんなが祈り始めた日の夜以来、すごく調子がいいというんです。
そして、水曜日に手術をする予定だった日に、手術は行われず、
そのかわり担当の先生とお話をする時間がありました。
それを聞いて、わたしは、本当に超びっくりしたのですが、
予定では卵管と卵巣と、もしかしたら子宮を摘出する手術だったそうなんです。
母はそのことを知らされていなかったようなの。
それか聞き間違ったか。
母の理解は「化膿した部分をとる」ということであって、臓器を取るということではなかったんです。だから、わたしも当然そう理解していました。
手術が延期になって、本当に本当にほっとしました。
もっとよく話を聞くと、抗生剤というのは「くじ」のようなもので、
どんな菌があって、どの抗生剤が効くかは、経験で70%程度はあたりがつくが、
かならずしも当てはまらないし、抗生剤というのはとってもたくさんの種類があるとおっしゃるんです。
母は2種類目で、効果が出てきたわけですが、くじに2回はずれたら、
臓器をとってしまう手術をするってことになるなんて、ものすごいショックでした。
この時点でも、今日は手術は延期だけれど、様子を見るということでした。
一応、手術は延期になったので、ほっとして、
父(母と昔に離婚してますです)と会ってお昼ご飯を食べることに。
いつもいく蕎麦屋へ車でむかって、もうすぐ到着というときに、
祖母から父の携帯に電話がありました。
心臓が苦しいから今すぐきてほしいというんです。
86歳の祖母は心臓が悪くて、この半年に3回、救急車ではこばれたそうなの。
今回は、なぜか救急車ではなくて、父に連絡がありました。
たまたま、そのそばやは祖母の家のすぐ近くだったので、わたしたちはすぐに
祖母に家に向かいました。
でもまてよ。わたしも中にはいっていいものかどうか。。。。
というのは、
今回は、母の容態によっては、
わたしは父や祖母に会い余裕があるかどうかわからなかったので、
祖母にはわたしが帰省したことは言ってませんでした。
だから、いるはずのない、わたしが突然家にはいってきたら
「『お迎えがきた』と思われては、よけいまずい。」って、頭をよぎったのです。
でも、孫だし、とにかく父と一緒に祖母の家に入ると、
祖母は倒れて、ニトロを口に入れることもできません。
でも、わたしのほうをみて「あんた、誰?」
マスクをしていたから、誰かわかんなかったみたい。
(変な心配する必要なかったな。)
「えーと、歩」です。
それから、とにかく救急車を呼んで、
祖母につきそってわたしが救急車に乗り込み、父はその後を車で追いかけて病院にむかいました。
点滴をして、落ち着いて、ニトロが効いてきて大事にはいたりませんでした。
救急患者用の治療室におばと二人で入り、祖母と話をしました。
あー、ほっとした。
「ばぁちゃん、あたしが入ってきたら、お迎えがきたと思ってびっくりするんじゃないかと思ったから、家にはいるの一瞬躊躇したよ。
でも、一言目が『アンダだれ?』だったから、ある意味ほっとした」
(ばあちゃん、ほがらかに笑う。)
よくテレビで見る心臓がとまったら表示されている線が一直線になるモニターってあるでしょ。あれに祖母はつながれていました。でも、そのモニターは機能していないみたいで、線が一直線になってます。
小さな声で一緒にいたおばに「これって、一直線なの縁起悪いよねぇ」というと、
ばあちゃんが、「なに、どうしたのさ」ときいてくるので(おかしいなぁ、
いつもは耳がもっと遠いはずなのに)、
やばいとおもっておばが
「大丈夫。心臓が動いてるってでてるから。」と言うと、
ばあちゃんは、
「何?わたしの心臓って動いてるのかい?」とマジで聞きなおします。
これには、看護婦さんも失笑。
祖母の家に到着したときの父の姿。
いつもは超おちゃらけている父のあんなに動揺した姿をみるのははじめてでした。
ものすごい緊張状態だったと思います。
父に、今の話をしたら、父も笑っていました。
究極にほっとした様子。
と、なんだか、救急車で運ばれてきて、みんなで笑っているのも変だけど、
とりあえず、このまま入院して、まったく大事にはいたりませんでした。
あー、よかった。
そして、祖母が入院した病院を後にし、母の入院する病院へ直行。
なんか不思議だなぁ。この流れ。
そして今日もヒーリング。
今回、母には、思いつくままにヒーリングをしました。
さつきちゃんが、ガイドからわたしへのアドバイスを教えてくれて、
(ちょうど、わたしの直感と同じだったし)それを取り入れたり、
クリスタルをつかったり、マッサージしたり。
でも、わたしと母にとって一番の癒しとなったのは、
みんなが祈ってくれていると書き込んでくれたmixi日記のコピーでした。
そして、母にとって、本当に特別な最高の癒しになったのは、
わたしがかえるのぬいぐるみで「いい子、いい子」と母の頭をなでたことなんじゃないかなって思います。
母は「こんなに嬉しいことはないよ。こうしてもらうことがこんなに嬉しくて、気持ちのいいものだとは思わなかった。これまで、誰にもいい子と言ってもらうこともなければ、なでてもらうこともなかった。本当に嬉しい」と、気持ちよさそうにしていました。
わたしは、こうしてなでさせてくれる母に感謝しました。
二人とも、人に頼るのは超苦手だけれど、その殻を少しだけやぶって
大きな癒しを受け取りました。
わたしの滞在の最後の日の朝、手術を担当するお医者さんの診察と血液検査がありました。
この時点で、炎症の状態はまったくないので、手術をすることは、今はまったく必要がないという状態になりました。
今まで、祈りの力を、こんなに実感したことはありません。
母のヒーリングへの反応に対する「どうせ効かない」という偏見があったり、
ヒーラーなのに、母を癒せなくて、人に頼ることにどこか抵抗があったり、
自分の中にあるヒーリングに対する固まった考えにも、やさしく気づき、
そして解放することにもなりました。
本当にみなさんありがとうございます。
コメント (5)
良かったね?・・・ホッとした。^^
「祈り」のパワーって、究極のヒーリングなんだよね。
これからもお母さんの健康と至福を祈っています。
お母さん、これからは沢山の痛みを体験した分、沢山の喜びを受け取って下さいねー♪
歩ちゃん、お疲れ様でした。
投稿者: Satsuki | 2010年02月25日 00:47
日時: 2010年02月25日 00:47
本当に、本当によかったです。
このブログ泣けます(;_;)
寄り添うかえるちゃん。
涙腺決壊です。
祈りのシンクロの件、まだ話せてませんがまた聞いて下さいね。
本当に祈りの力ってすごいな?
投稿者: Megumi | 2010年02月25日 02:14
日時: 2010年02月25日 02:14
どちらも回復して、本当によかったですね。
カエルさん、かわいい!
いくつになっても、頭をなでられて可愛いがられるのって、くすぐったくて、うれしいですよね。
私はエネルギーとかの体感・実感がないので、祈りの力と聞いても、???だったのですが、本当に通じるんですね。
投稿者: KiKi | 2010年02月25日 09:59
日時: 2010年02月25日 09:59
>わたしがかえるのぬいぐるみで「いいこ、いいこ」と母の頭をなでたことなんじゃないかなって思います。
本当にそう思います!
なでるって本当に慈愛に満ちてますもの...
それが愛する人だったらなおさらですよね。
人々が束になって祈る力の凄さを思い知らされます。
すごいな〜
いつでもどこでもできるし。
投稿者: hiro | 2010年02月25日 20:42
日時: 2010年02月25日 20:42
> Satsukiちゃん
いつもありがとね。
Satsukiちゃんが言ってくれた言葉、ずっと忘れません。
> Megumiさん
お祈りありがとうございました。
シンクロ話聞きたいです。
そして、わたしの鉄の要塞な涙腺も決壊してみたいです。
>KiKiさん
ありがとうございます。
かえるさんかわいいでしょ。
目白のクリスタルガーデンにたくさん生息していますよ。
>hiroさん
そうなの。わたしも身近な人のために束になって祈ってもらうってことなかったけれど、本当にすごかった!
投稿者: 岡田 歩 | 2010年03月01日 12:12
日時: 2010年03月01日 12:12