セドナに行く度に新しい出会いがあります。

出会う人たちは、ヒーリング関係の人や少なくともそうしたことに関心を持っている人がほとんどなのですが、今回は、いつもとは、ちょっと違うタイプの方々とも出会いました。

今回は、初日から3日間はホテル、その後はノボの家に滞在したのですが、
ホテルに滞在中にで出会ったゴルフおじさんのお話です。

そのホテルでは、朝食はプールサイドのテラスで食べるのですが、テラスの入り口がわからずきょろきょろしていると、50代なおじさんが指で入り口をさして教えてくれました。

とっても感じはよいのだけど、なんか存在が不思議です。
精神世界的な不思議という意味ではなくて、このホテル、一人で泊まっている人はほとんどみかけません（私はそうですが。。。。）
日本人すらいなくて（私はそうですが）、大体はアメリカ人の中年以降のご夫婦や団体さまばかり。
近くにゴルフコースがあるので、ゴルフ目当ての人も多いのですが、
一人で食事をしているのは、私とその人ぐらいです。
見た感じは、ゴルフっぽい（？５０代で日焼けしているからという、ものすごいかたよった判断力でものを言ってます）のですが、ゴルフって一人でするのかな？

なんてことを、一瞬のうちに考えて、一瞬のうちにパッと忘れて、
バイキングにまっしぐら。

おかげで無事、無料ブレックファストにありつけてほっとしていると、
さっきのおじさんに「日本人の方ですか」と話しかけられました。
普通なら、このイントロは私的にはNGワード。
ですがなにか穏やかで余裕があるよい感じがする方です。
朝食をご一緒して世間話をいろいろとしました。

おじさんは、シアトルから出張でアリゾナに来たのでついでに、
やっぱりゴルフをしにセドナに来たそうですが、やっぱりお一人で滞在だそうです。
仕事で日本にも来たことがあるそうで、楽しくお話させていただきました。
シリアのダマスクス出身で、大学生のときにアメリカに移住して、現在はトラックの販売をなさっているそうです。ラフィークさんというお名前は、お友達という意味なんだとか....
ヒーリングも、精神世界も、ボルテックスも、ほぼ関係ないそうですが、
私の不思議ちゃん仕事の話も自然な感じで聞いてくれます。

翌日の朝食もご一緒させていただいたて、もうちょっとディープな世間話をしていたときに、
こんなことをおっしゃってました。

そんなことをうだうだ言うのを毎回聞いていると、自分もこれではまずいという気になってね、
とりあえず、そうした友人たちとは、ある程度距離をとることにした。

一人の時間が増えて、僕がしたことは、自分とデートすることだったんだ。
たとえば、夕食を食べるにしても、一人だからといい加減にすませたりしないで、
きちんとテーブルをセッティングして、キャンドルをともして、くつろげる音楽をかけながら、
素敵な雰囲気の中で食事を楽しむ。もちろん、テレビを見ながら食べたりしない。
そして、楽しいところや、きれいなところに出かけていったり、自分とデートして時間を過ごすようにした。

そしたら、いつのまにか、自分の心の中に、自分が求めていた幸せ感があるのが感じられるようになった。昔は、自分の奥さんをはじめてとして、自分の外に求めていたものが、自分の中にあったことに気がついた。
それからは、一人でいてもぜんぜん平気さ。
だって、その感覚は自分の中から沸いてくるのだから。
君は不思議がっていたけれど、ゴルフもこうして一人で楽しんで何の問題もない。

メキシコにタイムシェアの別荘を持っているんだけど、去年だったかな、
離婚してから初めてそこに出かけたんだ。一人で静かに休暇を過ごしたくなってね。
そこは、大きなリゾート型の別荘地で、広大な敷地内に多くの人がタイムシェアで別荘を借りているんだけれど、いろいろなレストランもあるし、美しい海に面していて、本当に素晴らしいところなんだ。もちろん、そこでは、誰もが家族や愛する人と一緒にすごす。
それこそ、一人で来る人なんかいない。

別荘に到着すると、目に入るのは愛する家族に素晴らしいときをすごす人たちばかり。
さすがに、わが身を振り返って、すごく寂しくなったよ。
こんなところで、一人でなにやってるんだろうって。

でも、それも、ほんのちょっとしか続かなかった。
美しいメキシコの海を眺めているうちに、いつもの自分の中にある幸せ感が満ちてきて、
こんな美しい場所でゆったりワインを飲みながらくつろげるなんて、なんて恵まれているんだろうと
感謝の気持ちでいっぱいになったよ。

そのうち、また愛する人を見つけたいとは思うけど、
あせりはぜんぜんないんだ。
恋愛も結婚というのは、双方がお互いのことを認めて、受け入れて、譲り合い、そして愛情を育てていくわけだから、時間をかけて、分かち合える人を見つけたいと思ってるんだよ。

自分の心の中、目の前にあるもの、そして目の前にいる人に関心を向ければ、どんなに自分が豊かかいつでも感じられる。」

「ラフィークさん、すっごい感動。お話してくださってありがとう。
あの、私、職業的に知っているんですけど。まさに今、ラフィークさんが言ったことを、
自己成長系やときにはスピリチャル系のいろいろなワークショップや本で教えてるんですよ。
でも、なんか、難しく考えちゃったり、なにか受け入れられなかったり、感じられなかったり、
ラフィークさんのように受け入れるまでに苦労する人も少なくないみたいですよ。」

「そうなのかい？そうゆう本も読んだことないし、ましてやワークショップなんか出たことないからね。
知らなかったよ。でも、なんかいいことのようだから喜んでおこう！！」
と朗らかに微笑みます。

聞いていた私も、とっても朗らかな気持ちになりました。
素敵な贈り物でした。なので、おみやげのかわりにみなさんにもおすそわけです。

セドナから車でおよそ1時間のどっか。

上に同じ

セドナでは東京にいるときとまるで表情が違いますね、とよく言われるオカダさんの顔。

ノボとワンコ