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不動産カルマ (ことの始まり編)

それがその、ことのはじまりは、6年前。
当時は、契約社員として在宅翻訳者をやっておりました。
会社の時間とおんなじ感じで9時?18時あたりに自宅で作業するわけです。
ある朝、8時30分が過ぎようとしているのにお布団の中でうとうとしていたら、
とつぜん、ドカンという音とともに地響きが。
はっとして目をさましたものの、どうも地震ではない様子。
地震でこんな音がしたら、東京全滅に違いないすごい音。

寝起きだし、何がなんだかわかんなくて、ぼーっとしていたら(っていうか、逃げろよみたいな)、
何度もドカンという音とともに家が揺れます。

そして、ノックの音が。「岡田さーん」。

木造アパートの2階に住む私の部屋の真下に住んでいる大家さんでした。
これから2ヶ月弱の間、大家さんのお家の改装工事をするということでした。
これからっていうか、もう始まっちゃってるじゃん....
改装という言葉から想像するものとは大きく違って、
基礎になっている部分からドリルでぶっこわして、梁とかも工事するので、
数週間は揺れるかもとのこと。
っていうか、人が住んでる真下でそんな工事が可能なのかしら????

ともかく、工事は始まっちゃって、一日中家が轟音とととに揺れるのです。
翻訳なんてできたものではありません。
困ったなー。

とにかく仕事ができないので、
不動産屋さんを通して大家さんと相談したら、
その不動産屋さんが管理するアパートを2ヶ月間貸すということを提案されましたが、
築40年ぐらいのアパートで当然インターネットとかないし、仕事なんかできるわけありません。
大家さんの言い分としては、アパートは仕事をするという目的で貸しているわけではないので、
私が昼間に仕事ができなくても知ったことではないということです。

ええ、そうなのかなー?と思って、区の法律相談に出かけていったGパンヒーラー。
弁護士さんがおっしゃるには、住居目的で借りたお部屋で翻訳の仕事をすることにはまったく問題がないが、
今回の場合、大家さんとよく話し合って和解するのが一番ということでした。

で、話あった結果、「工事の時間は絶対に17:30には終わらせる。
家賃は工事の期間中半額にする」ということで決着。

しょうがないので、わたくしの対策としては、朝5:30におきて、8:30まで仕事をし、
それから9時半くらいまでは家で体操(?)。
その後は、歩いて井の頭公園までいって夕方までぶらぶらする。
17:00ごろ家に戻り、それから残りの仕事という時間割で生活することにしました。

当時は、お財布が激しくさびしかったので、カフェでのんびりという余裕もありません。
でも、ちょうど、英会話の練習をしたかったので、歩いて井の頭公園に行き、
ぶらぶらしている間中ずっと英語のテープを聴いてました。
翻訳をしているというと、英語が話せると思われがちですが、会話力ってまったく関係ないんだよねー。
でも、やっぱり、話せたらかっこいいじゃーん、というミーハーな気持ちでテープ聞きまくりです。

不思議なことに、今はもうこの時どんなに大変だったかぜんぜん思い出せなくって、
ぶらぶらして楽しかったイメージしか残ってないわー。
しかも、工事が終わると、英語のテープを聴きまくったおかげか、
外国人さんに縁ができて、ネイティブな彼氏なんかできてみたりして、
よけい英語がうまくなっちゃったわよ。その後、さよならしたので、
ぺらぺらにはほど遠いけど、これが、憧れのGラブへのインタビューにつながるんだから、
いまとなっては、大家さんにも大感謝!!!!ヤッター!!!

だけど、当然次へ続く....

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2007年04月10日 22:08に投稿されたエントリーのページです。

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