これは、直感の声に従わない女のスリルにみちた 5 日間の物語である。
先日、引越し先が決まったとブログに書いたのですが、
その後にちょっとした、いや、大変なことが起こったのです。
6/30
不動産音痴のあたしは、引越し魔のお友達と一緒に西荻の不動産屋をいくつか回り、
やっとのことで、ターゲット物件を 2 つに絞りました。
もう、これ以上、物件を探すのは、いろんな意味で耐えられないので、
とにかくどっちかにすることに決定。
1 つは (仮称) ゴージャス・マンション。築 20 年近いマンションなんだけど、
当然、オートロックで、エントランスにソファがおいてあったりして、
ゴージャス感をかもしだす重厚な物件。
私が西荻に越してきた、十数年前からあって、
貧乏大学生のころは「どんな金持ちがこうゆうところにすんでるんだろー」と、
ぼんやりとマンションを見上げておりました。
で、もう一つは、(仮称) 小マンション。とにかく、静かで、日当たりがよくって、
間取りが使いやすそうなのだけど、エレベーターも、オートロックもないし、
ゴージャス・マンションに比べて、相当、見劣りしちゃうお家。
だったら、当然、ゴージャス・マンションでしょって、誰もが思うでしょ?
私もそう思いましたよ。
問題は、ゴージャス・マンション、住居専用で事務所不可ってこと。
つまり、お仕事ができないの。
不動産屋さんには、「大きなマンションだし、仕事をしたって絶対ばれないですよ。」と、
何度も言われたのですが、自分の本質に人を再接続するヒーリングの仕事をしてるっていうのに、
嘘ついて入居はないでしょ。
ってことで、とにかく、だめもとで、オーナーさんに事務所使用のお願いをすることにしました。
結果は、次の日にお知らせってことだったので、
その晩は、いちおう祈ったりしてみることに。
ところが、いくら、ゴージャス・マンションのことを考えようとしても、
どうしても、小マンションのことが頭をよぎるのです。
なんだか、そこで仕事をする私の姿が目に浮ぶのよ。
ええい、邪魔だ!!!
7/1
そして翌朝。ゴージャスマンションの結果は、X でした。
ものすごいがっかりしてしまって、いかり肩の私が、
なで肩になっちゃいそうな勢いでがっかりしました。
そこで、私がとった行動は、小マンションを選ぶのではなく、
もうちょっとだけ物件を探すというものでした。
すると、きれいで、エレベーター付きで、作りもしっかりしていて、
新し目のマンションが見つかったんですよ!!!! おぉーっ。
大満足です。
7/1
大家さんも事務所使用を特別に許可してくださり、さっそく申し込みました。
契約 & 入居の日取りも決まって、
この時点で、ブログには決まりましたって書いたのよね。
7/3
内装のプランもたてて、そのプランにそって、つっぱり棒やカーテンなど、いろいろ買い物を始めました。
ところが、照明器具を付けるためのローゼットの型がどうしてもわからなかったので、
鍵をお借りして実際に見てみることにしました。
大ショーック。
土曜日と日曜日に 2 回も内見をして、十分静かなことを確認したのに、
平日は車と人の交通量が格段に多くって、ひっきりなしに騒音が聞こえるのです。
こんなんじゃセッションできない・・・・
もう新セッション・ルームのご予約がはいっています。
今日中に部屋が決まらないと、どう考えても間に合いません。
どうしよう。本当に顔が青ざめました。
あまりにショックで、家にいったんもどり、台所に倒れこみました。
でも、倒れっぱなしになっていても、誰も起こしてくれないので、
小マンションがまだ空いているかどうかを H 不動産に確認し、
申し込みをしたマンションのほうは、不動産屋さんに事情をお話して、キャンセルにしていだたきました。
大変なご迷惑をかけてしまいました。ごめんなさい。
大家さんにもお詫びに伺って、その足で、小マンションを担当している H 不動産にダッシュ。
すると、
H 不動産「いやー、実はちょっと問題がありまして。。。。」
私「え??」
H 不動産「岡田さん、このマンション、もしかして他の不動産業者からも申し込みかけてませんか?」
私「はっ???いいえ」
H不動産「実は、S 不動産からもこのマンションに申し込みが入っているですが、
岡田さんと同じような仕事をするって言っている人なんで、岡田さんかと思いました。」
そうなんです、数日間、西荻の不動産を回ってて、あっちこっちで言われたのは、
「ああ、昨日もあなたとそっくりな条件で物件を探している女性がいましたよ。
カウンセリングかっていういもんをやるっていってましたねー」
この方と私、ねらっている物件の金額、場所など、ありとあらゆる条件がそっくりらしいのです。
で、このことを H 不動産に話すと、
「でしたら大丈夫です。申し込みを表明したのは S 不動産のほうが早かったようですが、
こちらのほうが、申し込みの FAX をオーナーさんに流すのが
一瞬早かったので、おそらく岡田さんで通ると思います。
でも、審査もありますし、オーナーさんから結果の電話がありしだい、ご連絡します。
結果までに、数日間かかるかもしれません。」
私、本当に生きた心地がしませんでした。
そして、最終的には、すべて手放しました。
『自分専用のセッションルームが持てなくても、いいや。
なんとかなるさ。
レンタルルームをまた探そう。
私も、もう一人の申し込まれた方にも、いつでも、宇宙は必要なことを
与えてくれているはず。』
とうとうこんな土壇場になって、執着心から解放されたんです。
気分転換にプールに行って、結果を待つことに。
でも、心のどこかでは、小マンションに決まるなって感覚が。
だって、ずーっと、あのマンションのことが頭から離れなかったし、
内見でお部屋に入ったときに、そこで仕事をしているイメージが頭に浮んでいたの。
でも、自分の条件に満たないところがたくさんあったし
ゴージャス・マンションのゴージャスさに目がくらんで、
ハートの声を無視したのです。
プールで泳いでいるときに「決まりました」という留守電が入っていました。
本当にほっとしました。
嫌いなところばかり目についた小マンションが、とっても素敵で、
フレンドリーな場所に思えました。
私と縁がある場所なんだと思います。
きっと、がっかりした気分で入居しないように、
感謝の気持ちと、お部屋と仲良くしようねという気持ちで入居するように
天に仕組まれたドラマに思えてなりません。
そして、引越しトリップのときにどうしてもできなかった、
「すべて手放す」ということを体験させてくれたんだとも思います。
よく、「直感で決めてください。」とあっさり言っちゃう私ですが、
本当に直感にしたがうことは大事だなって、身を持って知りました。
そして、いかに、思考でばかり物事を捉えているかも、再認識しました。
でも、直感に従えなくても、宇宙は何度でも何度でもあきずに、
私に直感を学ばせるチャンスをくれるもんだなーと、大感謝。
はぁー、しかし。
最後の 1 日は本当に長くって、大ヒットした海外ドラマ 24の
ジャック・バウアー (キーファー・サザーランド) のような気分だったわよ。